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かまどの話

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日本でかまどと呼ばれるものは、竪穴式住居に造リ付けされたものが弥生時代の遺跡から見つかっているそうです。今から1700年程前の話です。
かまどは漢字で竃や竈、釜戸とも書かれます。また、へっつい(落語ではよく出てきます)・おくどさんとも呼ばれ、民族信仰の火の神を祀っていました。どちらも今では、あまり聞きなれない言葉でしょう。
昔は家庭に必ずあったかまども、電気炊飯器やガスの普及によって家庭から急速に消えてゆきました。やはり今の電気やガスの調理器は使い易くとても便利ですからね。
ただ、業務用としてのかまどは現在でも、昔ながらの炭や薪をつかって調理・加工しているところもまだまだあります。また家庭でも、やはりお風呂は薪を燃した五右衛門風呂が良い、という方もいらっしゃるでしょう。
そういう私も、中学生の頃までは家の五右衛門風呂(長州風呂)に入っていました。その頃はそれが当たり前だと思っていたのでわかりませんでしたが、今にして思えば、やはり体の温まり方が違うような気がします。体の芯から温まるようなそんな感じです。
お風呂を沸かすかまどや、調理の時に使う焼くかまど、煮るかまど、蒸すかまど、炒るかまどetc. かまどとは簡単に言えば加熱装置ということになります。
熱を効率よく上手に利用出来るように作られたのがかまどであり、よりおいしいものを食べたいという人々の気持ちが、かまどをいろいろな形態に発展させたといえるでしょう。
私たち日本人は、かまどという言葉から何を思い浮かべるでしょうか。一般的には、羽釜を使用してご飯を炊くものというイメージかもしれません。かたちとしては、TV番組で見かけるような、火床が2つあってまわりを土のようなもので丸いかんじに固めたものが連想されるのではないでしょうか。






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